僕もたぶん、”躁鬱人”なんだと思う。
こんにちは、とつです。
坂口恭平さんが書かれた『躁鬱大学 気分の波で悩んでいるのは、あなただけではありません』を読んでみて、「まさにこれは自分のことだ!」と衝撃を受けたのでシェアしたいと思います。
躁鬱大学 気分の波で悩んでいるのは、あなただけではありません
坂口恭平ってどんな人
1978年、熊本県生まれ。2001年、早稲田大学理工学部卒業。作家、建築家、絵描き、音楽家、「いのっちの電話」相談員など多彩な顔を持ち、いずれの活動も国内外で高く評価される。『TOKYO 0円ハウス 0円生活』(河出文庫)、『独立国家のつくりかた』(講談社現代新書)、『幻年時代』(幻冬舎文庫/熊日出版文化賞受賞)、『坂口恭平 躁鬱日記』(医学書院)、『自分の薬をつくる』(晶文社)、『Pastel』(左右社)ほか著作多数。
新潮社より引用
この本との出会い
大好きなYouTuberの瀬戸弘司さんが「出版区」という本を紹介するチャンネルで紹介していたのが出会いでした。
坂口さん、精神科医の神田橋がかかれた神田橋語録に出会う
筆者の坂口恭平さんは31歳で躁うつ病と診断されたそうです。
(そしてこの記事を書いている僕も今31歳。。。なにか運命を感じる)
そして人生に悩まれている中で、精神科医 神田橋先生が書かれた神田橋語録に出会い、躁うつ病と共に生きるヒントをもらったそうです。
この躁鬱大学では、神田橋語録に書かれている言葉を元に躁うつ病の患者に寄り添いながら実体験をもとに解決策を講義する形で進んでいきます。
感想・書評
内容を一部抜粋して紹介しようと思います。
同じ悩みを抱えている人にとってはとても刺さる内容なので、ぜひ本書を手に取ってもらえればと思います。
躁うつ病とは、気質。
躁うつ病、または双極性障害。
この病気について、本書では、「病気ではない。これは一種の体質です」と書かれています。
躁状態と鬱状態が交互にやってくる。そういう体質。
気分がハイになってなんでもできるときもあれば、そのあとずぅーんと沈んで何にもしたくなくなる。
いや、これめっちゃわかります!
ハイになっているときは、突然「旅行行きたい」とか「スノボ行きたい」とか「新しい観葉植物欲しいから1時間かけて花屋に行きたい」とか目的のために一直線に周りの人を巻き込んで行動するときがあります。
ホント思い付きというか、変なスイッチ入るというか。。。
かとおもったら、急にさっきまでピンと張っていた糸が切れてなぁーんにもしたくなくなって、家で一日中寝ている、みたいなにもあったり。
自分でコントロールできたらいいんですけど、これはコントロール効かないんですよねー。
でも体質って聞くとなんだか心が楽になりました。
だって受け入れるしかないですよね?体質なんだもん。
苦手なことはやらなくていい
苦手な事は一切やらない、
克服という概念を捨て去る、
できないことをできるようになるよりも、できることがもっともっとできるようになって褒められる方がいい
「心地よいか、窮屈か」で判断する。
躁鬱人のひとは、体質上、苦手なことはできない身体らしいです。けど、気ぃ遣いだから、自分を押し殺して我慢しちゃう。そして鬱になっちゃう。
自分の心に「いまって心地いい?それとも窮屈?」って聞いてみて窮屈だったらそれは心が拒否反応を示しているってこと。
だから一切やらない。
そこで耐えるとか克服するとかよりも、できることをもっとできるようになって褒められるほうが気持ちいい。
わかる。めっちゃ褒められたい!(笑)
都合のいいことが栄養
「自分にとって都合のいいこと、嬉しいことは、ひたすら栄養になる」
その逆は全て毒です。
真面目に自分の悪いところを直そうと今後いっさい努力しないでください。努力は敵です。
躁鬱人は「好き」、「嫌い」で生きている生物らしいです。
好きなことにはとことん全力。
逆に嫌いなことは猛毒で、我慢すればするほど自分の体が壊れていく。
まじめな性格の一面もある躁鬱人。
自分の悪いところを直そうとするんだけど、嫌なんだからそうなってるわけで、直そうと我慢すると、体が毒に侵されちゃうみたいです。
僕の場合は、仕事柄理数系な職場なんですが、この理数系が絡む仕事になった途端、仕事の効率が9割減しちゃいます。けどみんなやってるんだから、僕も頑張って勉強してやらなきゃ!って我慢してました。
見事に病みました。
嫌いな仕事はしちゃだめってことですね。
我慢は向いてない
「躁うつ病の人は我慢するのが向きません」
「『この道一筋』は身に合いません」
浅く広く生きていきましょう。浅く広く生きていることに自信を持ちましょう。
「『私さん、私さん、今何がしたいですか?』と自分の心身に聴いてみながら行動すること」
もともとは人との和を重視するタイプ。ついつい我慢して窮屈になってしまう。
けどこの環境は相性が最悪。我慢して何かをするという性格ではないってわけです。
「きちんと」とか「ちゃんと」とかは自分が窮屈になるだけ。
そんなことが頭をよぎったときは、放り出してしまっていいそうです。
だってこのままだと、病んでしまうんだから。
自分の体が一番。
我慢をしながら、この道一筋。って生き方よりも、柔軟に広く浅ーく生きる生き方が向いているみたいです。
僕自身、ある人に「あなたはすごく柔軟な人。型にハマっちゃうと個性死んじゃうよ」って言われたことを思い出しました。
暇だと病む
躁鬱人は休みの日に暇を持て余していると、むしろ体調が悪くなります。
逆に充実すると、その充実した時間自体があなたを癒します。
忙しい方が、体が癒されるみたいです。
確かに、元気な時に一日中家の中にいるよりも、どこかに遊びに行きたい!って衝動の方が多いかもしれないなあ。
神田橋語録でも、「いろんな人と付き合えば、薬はいらなくなるか減らせます」と書いているそうです。
いろんな人と接触し、自分の長所で他人に喜んでもらい褒められることが何よりも栄養になるというわけです。
向いてる仕事
坂口さんの実体験も書かれており、そこで向いているのは
- 営業職
- ホテルマン
が向いているとのことでした。
神田橋語録でも、
- 営業職
- 水商売
- 介護職
が向いている。人に好感を持たれる性格だから、人に親切にすること、人に接する仕事が向いているらしいです。
坂口さんは人に喜んでもらうのが好きすぎて、一時期性的サービスを提供するお店をやろうと本気で考えたこともあるらしいです(笑)
ぶっとんでるなぁー
躁鬱病は気質。だから”病”ではなく、そういう人種=”躁鬱人”
たぶん僕も躁うつ病、いや躁鬱人なんだと思います。
けど、この気質の人って、人に喜んでもらうのが大好きで人にやさしく、自分を犠牲にしちゃうとっても優しい人なんですよね。
素晴らしい人なんです。
だから自分の気の向くままに我慢をせず、好きなことにまっすぐに、広く浅く生きる
そんな人生にできたらいいですね。
とてもいい本なんで、ぜひ読んでみてください!
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